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入園当初、すべてが初めての出来事を経験した幼児は、徐々に「生活のリズム」を自分の身体に体得していきます。その幼稚園生活の中には、たくさんのアクセントがあります。そのアクセントを含めて「生活のリズムの確立」。これが、幼児教育の土台ではないかと思います。 |
一日の生活の中で、十分な睡眠を必要とし、そして、そこに「早寝・早起き」というアクセントがあります。また、三度の食事も「規則正しく」という大切なアクセントがあります。 |
子どもは親や先生にしつけられ、教えられ、または役割分担を消化し、「子育て」と自らが育とうとする力、「子育ち」で育まれるものです。ここで大切なことは、「育てること」と「育つ(育ち)」ことの両面です。このバランスが大切であり、バランスを崩すと大変なことになると思います。 |
幼稚園では、「安定の1学期」「躍動の2学期」「充実の3学期」と位置づけ、それぞれの学期に教育的ねらいを設定しています。さらに保育者は、集団生活において自らが育とうとする姿を的確に捉え関わっています。集団生活だからこそ、できる「しつけ」を指導しています。そして、バランスがとれてこそ「リズムのある生活」となるのではないだろうかと子ども達と接していてそう強く感じます。時には、生活のリズムも子育ても子育ちのバランスも気にしない一日があったとしても、それはそれでいいのではと思います。それが、通常の生活のリズムを大きく逸脱していない限り。そう、ストレスの抜き方の問題であって息の詰まった生活からの脱却です。うまく、ガス抜きとアクセントのある生活と何でもない生活の中から「子育て」と「自らの育ち」がうまくかみ合うことが大切なことであると思います。 |
本園は、写真でごらんいただいたように「子ども達の安定した幼稚園生活」の上にいろいろな活動や行事を自然に子ども達自らが体得するように、環境をととのえています。決して、「やらされている」活動でないことは、子ども達の「生き生きとした表情」からおわかりいただけると思います。 |
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