幼稚園での食事/給食と弁当について

お母さんの手作り弁当は魔法の食べ物

 子ども達は、お母さんの作ってくれた「お弁当」を楽しみにしています。お母さんの作った「お弁当」は、魔法の食べ物。「お弁当」に限らず「給食」も言い換えると「食べること」は、子ども達同士そして保育者をも含めて人間的な接触を深めるいい機会です。

 この和やかな雰囲気の中で正しい食事。そして清潔の習慣を身につけさせる最も適した「場」と位置づけています。お子様のご家庭での食事内容を充分ご理解戴いているお母さんの手作り弁当が一番、「栄養のバランス」が整っているものと確信しています。この「手作り弁当」の美味しさを充分に子ども達が味わうことの出来るよう、「お弁当を通じ偏食する子どもの指導」「少食の子どもの指導」「食事を残す子どもの指導」「食事をこぼす子どもの指導」、そして、「箸の使い方の指導」など、幅広く留意しています。また、食べることのみならず「当番活動」や「みんなで食べる」という面にも重点をおいています。さらに、「異年齢児達が一緒に食事をする」ことも実施しています。

幼稚園での食事 幼稚園での食事

お弁当イラスト

 2016年度に全保護者を対象に「給食についてのアンケート」を実施しました。その結果、給食回数週4回を望まれる保護者の方が多く(約63%)、またパン給食に対して質・量ともに更なる充実を望まれている(80%)という結果となりました。この結果を鑑み、2017年度より「給食週4回制」「パン給食の質・量の充実」を実施し、子どもへの食育と保護者意向とのバランスをとることで、幼稚園として最善の「食」の体制を整えることとなりました。また、「お芋掘り」で収穫の喜びを培い、幼稚園で蒸かし芋にして食べたり、「お餅つき大会」を開催し、「食べること全体」「食育」の指導も行っています。

幼稚園での食事 幼稚園での食事
月曜日・火曜日・水曜日・木曜日の 週4回を給食
金曜日の 週1回を弁当

幼稚園における食事(給食・弁当)の取り組みの姿勢と食育について

幼稚園での食事(給食・弁当)で子ども達を育む

幼稚園での食事 園児一人ひとりが「食」に対する正しい知識と「食」を選択する判断力を身につけ、主体的に食育活動を実践できるように幼稚園において取り組んでいます。これは、基本的生活習慣は幼児期に形成されるという重要な時期において、幼児の頃から食育を家庭と幼稚園において連携し、積極的に推進していくことが重要と考えているからです。
また、コミュニケーション能力も養う幼稚園での食事(給食・弁当)であるべきと考えています。そのためには、ただ食べるだけの食事ではなく、美味しい食を媒体に文化や伝統が伝えられ、心をおだやかに会話がはずむ食卓環境が必要であり、特に幼稚園給食の運営、食教育に今まで以上に重点を置く必要があると考え2004年度に「食育指針」を編成しました。
そして、2008年度より「美味しい食」を供給する給食の内容(メニュー)について大きく改善・変更を行いました。

※ その主な改善・変更点(給食)

  1. 米飯給食のご飯は「有機米」を使用しています。(おにぎり、ご飯として供給)
  2. 米飯給食のメニュー中、「にんじん」「たまねぎ」「じゃがいも」の食材については、無農薬のものを食材として使用しています。
  3. 米飯給食のご飯は、給食供給業者より保温器により配送し、温かいご飯を食することができるようにしています。(但し、おにぎり等の場合は温かいご飯でない場合もあります)
  4. 上記に関連し、温かいご飯の配膳により、量の調整(学年間の食事量の調整)が、従来と比べてより可能となりました。
  5. 給食の開始前に詳細なる「アレルギー調査」をさせていただき、従来にましてアレルギー対応を可能な限り個別に対処しています。
  6. 衛生面の徹底が図れるよう米飯給食のお弁当箱内トレイ(仕切り)は、「使い捨て」としています。
  7. 食事風景食育の推進むけて子ども達にわかりやすくその取り組みをすすめています。
  8. 給食メニューの内容はもとより、カロリー等の情報についても保護者の方にお知らせしています。
  9. パン給食の際フルーツ・チーズ等を基本的に供給し、また、パンを大きくすることにより「パン給食の充実」を図ります。
  10. 2017年度より給食回数を週4回とします。
幼稚園での食事 幼稚園での食事 幼稚園での食事

集団生活の場において「食育」を通して、

下記の指針に基づき 子ども達に伝え指導援助を行っています。

  1. 自らが生きるために、他からの命をいただく食事について理解させ、食物を大切する心や感謝の心を育てる。
  2. 食事を通して好ましい人間関係を育てる。
  3. 健康的な食生活の自立を目指す。(食事のマナーを身につける)
  4. 健康に関心をもつ。
幼稚園での食事
幼稚園での食事
子ども達の食事の現状と取り組み
  1. 食事時の環境構成と流れ
    (1)当番活動による、給食の配膳準備
    (2)手洗いの励行、挨拶の励行
    (3)食事時の音楽放送による食事環境の充実と安定
    (4)食後の歯磨き励行指導
  2. 食育のねらいとする指導の取り組み
  3. (1)食事、食物の大切さ
  4. ・好き嫌い、偏食の指導
  5. →身近な食物として「さつまいも」を題材として「育てる慶び」「収穫の慶び」「感謝の念」などを感じる「心根」を育んでいます。
  6. →もちつき等の行事に取り組んでいます。
  7. →また、日頃食べているものについての話を行い、子ども達が意識づくようにしています。
  8. (2)食生活の自立
  9. ・食事の時間の一定化ならびに安定化
  10. ・食事前、食事中のマナーの指導
  11. ・食べ方(箸の使い方等)の指導
  12. →食生活の自立については、幼稚園での食事のあり方のみのとらえ方に非ず、家庭との連携が必要とされることより、子どもの食生活の実態を正確にとらえ、保護者の方と自立向けた協議を行っています。
  13. (3)食事を通して好ましい人間関係を育てる。
  14. ・異年齢児同士の食事の場の設定
  15. →総合的な人間関係を向上させるためクラスでの食事だけでなく学年単位、または異年齢児とも一緒に食事をする機会を設定しています。
  16. →また、環境構成として室外や屋上での食事の機会を設定しています。
  17. →「しごと」「ろうどう」の経験として当番活動以上の世話(年長児による年少児への配膳や世話活動)の設定しています。
  18. (4)自分の健康に関心を持つ
  19. ・健康な身体づくりや食べ物の大切さについて関心が高まるように子ども達に話や劇、絵本等を通して意識を深めています。

保護者の方にお知らせしている給食メニューを掲載します。併せて給食メニュー画像を掲載します。
給食献立と画像