建学の精神

『たくましく人間性豊かな子どもをめざす』

教育方針

 幼稚園は、幼児の「心身の成長」を促し、子ども達相互の「ふれあい」を大切にした教育環境を整えることが、何よりも大切なことです。そして、幼児がいろいろな生活体験を積み重ねることができるよう、指導と援助を行い、「明るく伸び伸びした幼児の育成」を目指すことが私たちの教育目標です。

 幼稚園集団生活の中で、幼児期の「躾」を充分に行い、情緒の安定を図り、そして将来の社会の担い手となるよう、自主性と協調性をもった豊かな「個性の創造」を育むことに努力研鑽に努めます。

教育方針 教育方針

教育方針 「幼児の心身の成長発達を助長し、明るく伸び伸びとした集団生活を行う。」「幼児期の幅広い諸経験を通して自主性を培い、そして体得して表現し、さらに集中してやり遂げる。」という幼児教育を目指しています。
この精神をくずは青葉幼稚園建学の精神とし、『たくましく人間性豊かな子どもをめざす』という言葉で顕しています。

学校法人幼稚園設立の基本

 子ども達の生活現実を深くとらえ、その発達段階を明らかにし、豊かな「建学の精神」を具体的な幼稚園運営、幼稚園環境の中に具現化していくことこそ、重要な課題であると信じるところです。

 私立幼稚園教育運営の基本は、幼児一人一人が幼稚園生活の主人公として自ら課題をもって自発的に遊びや活動に取り組むことの出来る環境を整えることにあることは言うまでもありません。また、環境とは、物理的環境のみならず、人間としての営みを含んだ環境であり、この環境は幼児にとって極めて大切な分野であります。

学校法人幼稚園設立の基本 学校法人幼稚園設立の基本

学校法人幼稚園設立の基本 幼稚園運営の在り方は、教育計画の実践とそして保護者(集団)と共に地域の子育ての力を蓄積し、人間相互の関係をつくることを目指し、それを課題とすることです。
開園(昭和52年)にあたり、その責務を担う教育機関であるという認識を今一度確認し、より押し進めるために努力を惜しまないものです。

私立幼稚園の存在意義/くずは青葉幼稚園の存在意義

私立幼稚園の存在意義/くずは青葉幼稚園の存在意義 私立幼稚園の存在意義は、一つは「建学の精神」であり、それが、公共性という観点から止揚されて、くずは青葉幼稚園が、地域に通じる時に「私学が真の私学たり得る」ということであると信じるものであります。もう一つは、愛情と信念をもって教育を実践するということ。そして三つは、地域と密着しているということが、私立幼稚園の存在意義であると考えます。

 そして、子どもの成長を願い、その発達を伸ばそうと努力し、豊かな教育をくりひろげ、人間性の根源を教育する専門機関であるという認識のもと、幼児期は、まず「根」をしっかり育て「幹」を育てて行くべきが本来の成長であると考えるところです。

私立幼稚園の存在意義/くずは青葉幼稚園の存在意義 私立幼稚園の存在意義/くずは青葉幼稚園の存在意義

躾について

 昔は、親に限らず「しつけ」が成されていたと言い、今はなかなか難しい「躾」となっている現状にあります。社会全体の価値観が安定していた頃と比べ、今は、価値観の安定は、さまざまな観点の上に成り立っています。これは、躾そのものを不安定にする材料でもあると思われます。昔は、躾の基準と目標が明確であり、親も迷うことなくまた自信をもって子どもに対応していました。今は、価値観が多様化し、親が受けた躾をそのまま自分の子どもに躾として指導することが難しくなっている現状です。

躾について ある面では自信を失い、子どもの躾について「たてまえとほんね」を使いわけているようでもあります。また、このことを親の責任的な範囲とされても処理の困難な問題であるとも思えます。
このような状況の中で、昔の躾の原型と今の躾を絶えず考え、幼児期の大切な基本的生活習慣と関連しながら、子ども自らの生き方を定め、確信をもって幼稚園として子どもをリードしていきたいものであります。

躾について 躾について

子どもの自主性を育てる

子どもの自主性を育てる 自主性の中の「自発性」。この自発性について幼稚園では、「子どもが自分で考えて行動する」「自分で考えて遊びを選び出し、他人に頼らず活動する」「生き生きと遊ぶ」これらの力をより育むことが、自発性の出発点であると信じるところです。それには、自由と空間(環境)を整え、決して自由が放任とならないように心掛け、自由を与えた責任を自覚して幼稚園運営を実践していきたいと考えています。

子どもの自主性を育てる 子どもの自主性を育てる

社会性を育む

社会性を育む 一般的に「社会性」は、幼稚園では「いかに自立でき、仲間と遊び、そしてルールを守り活動ができるか」という観点になります。このことは、集団生活の適応性として考えられますが、もう少し大きく捉え「その過程をみつめながら育てていく」という姿勢を指導の基盤としたいものです。それは、その過程で、「一人の子どもを見落とさない」「その子どもを大切にし、認める状況を生み出す」ということであります。
社会性は、「幼稚園の管理し易い幼児集団づくり」と「集団に適応できる子どもにすることを目標にした指導」によって育てられるものではなく、幼児なりの「生活する人間関係」「関わりの中で生活するために必要な考え方」「行動する力」として育てたいものであります。「一人ひとりを大切に」という原点は、幼児の社会性を育むことの原点であると考えます。

社会性を育む 社会性を育む

幼児の健康と身体

幼児の健康と身体生活環境、幼稚園環境の中で「体力と運動能力」という大切な分野があります。幼児期に大切な基礎的な運動能力の習得が、家庭でも地域でも幼稚園でも行われれば理想でありますが、さまざまな事情からそうはいかない現実があります。幼児は、日常的な遊びのなかから、これらの基礎的運動能力「走る、投げる、跳ぶ」を繰り返し成長していくものであるから、この環境には充分に留意し、単に身体の問題でなく、生活する力の基盤として「心と身体の生活力」として育みたいと考えます。

幼児の健康と身体 幼児の健康と身体

伝統の心

伝統の心幼稚園教育の歴史を振り返ると従来の「伝統の教育」が、形を現します。開園にあたり、その歴史はありませんが、一方では「古い魂」即ち、「古い心の中から、新しい風俗が生まれ育つ」ということを教育基盤のなかに組み入れたいものです。それは、決して伝統を形式化、固定化しようとするものではなく、「伝統を心に通じて育む」ということと認識するものです。

伝統の心 伝統の心

伝統の心 華やかではないが、堅実な幼児教育を実践し、継続を土台に不滅の愛情をもって幼稚園教育を推進していくことが責務と認識するものであります。
地域社会はもとより、これからの日本の社会が、さらに世界の情勢が移り変わり、さまざまな変化も伴ってくると予測されます。
しかし、「建学の精神」は、時代とともに変わるものではなく、時代の流れとともに「より豊かに、より大きく、さらにより太く」なっていくもの、そして、そうすべきであると位置づけ、努力研鑽に励む次第であります。
学校法人山口学園くずは青葉幼稚園を設立するものであります。

教育方針 教育方針
1976年 昭和51年5月2日
2004年 平成16年10月 開示